認知症治療二題

10/12 (月) 10:00

 認知症治療二題
☆9/27 患者=混合性痴呆症(現在、後期の精神病院に入院中。妄想が酷く、現在は、薬のせいか穏やかになりましたが、先が不安です。どうぞ、宜しくお願いします。

★認知症の講演会や福祉施設でよく聞く話は、患者の心を拒絶したりしないでください。患者の心をすべて受け入れることです。患者にやさしくしてくださいね…の様な話はよく聞きます。が肝心の患者の心を理解していないのです。
 あなたも、母親の妄想がひどいとおっしゃっておりますが、妄想ではなく患者の嫌な思い出の一ページと対峙中なのです。人間には誰にでも好き嫌いがあり嫌な過去があります。その過去の思い出したくもない一ページが夢や幻に出てきます。

 人様にご迷惑をかけてしまった過去ならば、夢の中で、幻の中で、その人に真心からお詫びすればいいのです。これが、できないのです。嫌な一ページは忘れたいでしょう?・・・だから一生懸命忘れようとするのです。「忘れたい=認知できない」認知症となるのです。このメカニズムを知ったなら患者の妄想をよく聞くのです。じっくり聞くのです。そして、大変だったね・・・ご苦労さん。と認めるのです。他人に迷惑をかけた過去なら、お詫びするのです。嫌な事実から逃げるのではありません。忘れるのではありません。すると忘れたいことが無くなりますから、認知できない過去がなくなります。認知症は改善します。

(患者の嫌な思い出=20年ぐらい前から、実家を名義貸しの手口で取られた。戦い抜いて、憎しみが強い過去があった。)

10/11
☆本日、病院に行きました。コロナで面会はできず、窓から話しをしましただけですが、いつもぶつぶつ話しをするが、凄くしっかりしている感じがしました。看護士さんも元気ですとの事です。はっきりとはよく解らないですが、雰囲気では全然前とは何か明らかに違う感じがしました。


☆☆ もう一題

患者71歳 女性五年ほど前から徘徊、トイレの失敗、躁鬱。

★ 「治療例56」を読むよう勧めた。忘れたい過去があるはずと申し上げ、家族の方が認知症のメカニズムを理解するようお願いした。
 この方のご主人(ご主人は芸術家・経済的観念は無頓着)、家庭経済が困窮しパート等で働き経済を支え娘さんの学費まで稼いだ患者。そのことを誰も理解せず、結果=忘れたい過去。認知症に。治療依頼者は患者の家族に認知症のメカニズムを理解していただけるように話したようです。

治療結果=以前より溌溂としていて、最近は娘さんと二人外食も楽しんでいます家族も非常に喜んでおります。非常に深い気付きを与えてくださり、ありがとうございました。

 治療例二題ですが、最初の患者には認知症のメカニズムはお話ししていないようです。にもかかわらず患者の表情が好転したことは、霊界のドクターの治療が奏功したのでしょう。心霊治療は複雑なメカニズムによって行われているようです。地上の治療家には細部は分かりません。

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