認知症発症のメカニズム

09/27 (日) 12:00

 最近特に多い治療依頼は認知症です。

 認知症発症のメカニズムは、人間には多かれ少なかれ嫌な過去、思い出したくない出来事、他人を傷つけてしまった青春の一ページ、子や親のために全てを犠牲にして尽くした過去等がある人はある時機、それらが走馬灯のごとく蘇り己を責めます。

 これらの嫌な出来事は理性的判断できなかった、善悪の動機があったのでもなく、そうならざるを得なかった、曳かれた絨毯の上を歩いている自分がいたのです。と思えるような治療体験から認知症発症のメカニズムといえるような治療例を報告致します。

 ある方にはそれが〝耐えがたき苦しみ〟となって心を痛め、その痛みを忘れようとすることが原因で起こる嫌な思いは自分の心では認知したくない、過去のない事実として忘れる状態の心を反映しているのが肉体なのです。

 認知症治療依頼によくある症状は〝妄想が酷い〟とあることです。当ホームページ掲載「治療例56」を参照していただきたいのですが、患者の妄想はまさしく、過去の嫌な思い出なのではないでしょうか!・・・嫌な過去の一ページを忘れたいのですが、忘れることなくそのことが強迫観念となって襲ってくるのです。逃げるからいけないのです。

 過去は創られてしまいました。消すことはできません。動機は何だったのでしょう! 悪いと知りつつ犯したのでしょうか! 夢中で作ってしまったのでしょうか! もし、そうだとしても悪かったらお詫びしかありません。その道しか選べなかったのですから。

 忠信からのお詫びしかありません。忠信からのお詫びができるなら認知症といえども癒えるかもしれません。

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