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養成講座や読書会で出席者に「神の概念」を説いてください。と、よくお願いします。すると皆さんは、神とは〝愛〟です、とか〝法則〟です。とお答えになる方が圧倒的に多いのです。そういう方へ世界心霊法典ⅱ 第二十三章 「神は愛よりも偉大」をお読みいただきたい。下記に全文を載せました。 神が愛や善であるとして語られるのは、私には、神が妬みや、復讐心を持つものとして語られるのと同じように、奇妙に思われる。神はそのようなものではない。神はあらゆる生命にとって不可避の究極点である。 それは善でもなければ悪でもなく、残酷であったり親切であったりするような存在でもない。神とはあらゆる目的の彼方の目的であり、愛も憎しみも持たない。したがって神を表現する思想もありえないのである。 何故なら、私には、神は創造のすべてでありながら、創造物の一切から離れたものと見えるからである。神は無慮無数の世界と宇宙の背後に控える観念(イデア)なのである。 愛や憎しみについて語るとき、われわれは人間のことばの限界内で考えているのである。そのようなとき想い描くのはおそらく、息子に対する母親の愛、妻に対する夫の献身、恋のための英雄的な行為といったものか、あるいはそれが憎しみの場合には、裏切り、だまし、果てには狂悪な犯罪さえも犯す者への怒りといったものである。 人間の愛憎は、それがいかに高貴なものであったとしても、なおかつそれが神のものであると言うことはできない。 何故なら、愛というものにはすべて欲望の影がさしているからである。それ故、愛には神に結びつくべき純粋さが欠けているのである。たとえ最も高尚なるべき、悪への憎悪といえども汚れに染まっていないものはなく、それを神の御名の下に言うことが冒瀆なのに変わりはない。 つまり、こうした感情と神を結びつけて語ることはできないのである。われわれは 「無限の同情、無限の優しさ」 などというが、神は祈禱書にいわれているような 「愛深き父」 のようなものではないのである。 神とはもっと高貴で偉大なものだ。 「愛深き父」 ──世間で一般的に言う意味での──とは、自分の子供だけを可愛がる人のことである。例えば、戦争においては、英国は神の愛は自分たちの為のものだと主張し、ドイツもまた同じことを主張するであろう。 人はある特定の人とか物に対して、身も心も捧げていることを示したいときに、この 「愛」 ということばを用いる。 そして何の気もなしに、神は創造物のすべてを愛するなどと言うが、それを神などと呼ぶことによって創造者の観念を安っぽくしてほしくないものである。何故かといえば、そう呼べば神の観念を限定してしまうことになるからで、神を人間のことばの中に閉じ込め、つまり神を人間にしてしまうからである。 否、神は愛ではない。愛は人間の美徳であって、時として炎のように燃え上がったり衰えたりし、一生のある時には燃え盛るが、その火勢を維持することはできないのであるから、愛はまたどのように善良な男女の仲にあっても、苛立ちや、ある種の不平や、利己的な憂鬱に彩られている。 神は変化するようなものではない。宇宙の御祖(みおや)としての働きは、躓いたリ失敗したりするようなものではありえないのである。もし神が愛であるならば、生命のあの罵倒すべき創造は決してあのように完璧に維持されるはずはなく、あなた方が愛と呼ぶその変わり易い性格に従わなければならないことになる。 そして天地間の生命の成長は暫く休止させられたことであろう。すなわち、もし神の心が変化するものであったとしたら、雨は大地を潤さず、豊穣たるべき秋は収穫をもたらさず、大地は不毛に横たわる。 海の潮はみはるかす地平の大方を浸し、山々はその頂から崩れ落ちて、何百万という生命が瞬時に損なわれるであろう。もし神が、人がその言葉で理解しているようなうつろい易い 「愛」 を持っていたとすれば、世界の歴史は善よりも悪の方に変わっていたであろう。「神は愛よりも偉大である」 これこそまさに愛よりも神に相応しいことばなのだ。 私は、我等が師たるキリストが 「神は愛なり」 と説いたことを承知している。キリストにとっては神はまさに愛であったのだ。何故なら、キリストはそのことばの中にこれまでこの地上に出現した人々が考えたような人間的な意味はこめなかったからである。 イエスが神の子であるという主張は、彼が神の神秘を知り、 「神は愛なり」 ということばによって、全人類中ただ独り、このことばの意味するところを真に理解したという事実に基づくのである。 アダムの子等であるすべての人々は、 「神は愛である」 というとき、皆、人間的な意味でそれを理解している。それ以上に理解しようがないからである。そこで私は、有限の心を持ったあなた方に、神を、 「神は愛よりも偉大である」 ということばで想い描くようにしなさいと勧めるものである。 ─疑問を持ったら問題が解決するまで疑問を持ち続けて下さい。必ず解決します─
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